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Photo Receptor
2020
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Video : Takuma Matsuda

Photo (1-4) : Takuma Matsuda

Photo (5-6) : Yunosuke Ishibashi

浮遊した時間が流れる。
右に左に動く光は、尾のように白い残像を残しながら油の液面で揺蕩う。
 
タイトルの和訳「光の受容体」とは、
生物がもつ受容体のうち、とりわけ光を刺激として受容する化合物や感覚器を意味する。

光を放つものと、光を受けるものによって構成されたこの作品は、
ホワイトアウトした永い時間を見つめるための装置である。

Oil - Acryl - Glass

3 つの構成素材は全て同等の透過率であり、
それぞれの姿の境目を隠し合うことができる関係性である。

レンズ効果が起きることで、空気中では中の像を2 重にしか見せないガラス球は、
油に入れられると4 重の像を正しく出現させる。
ひとつひとつの層はレーザー加工機によってつけられた無数の傷の集まりで、
水槽端のLED 光源との角度に反応し、反射や透過の現象をリピートする。

ガラス球を転がすためのアクリル製の巨大なシーソーは、
油の中で静かに姿を消しながら、動き続けている。

見える、見えない、
瞳の感覚までも液面で転がっていくうちに、
目に見えない物質世界のなかで、見えることを糸口に世界をつくる
人間という生物のイメージが輪郭づくられていく。

多すぎるほどの思考のレイヤーのなかで、
無色透明の三重奏は、
オートマチックに響いていく。
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